向けられる笑顔の表面だけで

嬉しくなった

叶えられるわがままの数だけ

疑わなかった



これまでに随分長く夢を見てきた

蒸気越しにぼやける小さな風景のように

つかむことのできない

いつも揺らめきあやふやな

あまりに短い夢を