踊り人形が練り歩く
その後にはあらゆる躍動、舞い手がついてくる
燃えさかる夏の火
春の雪解け水
初めて焼くケーキの小麦粉
駆ける馬のたてる粉塵
どんなひともどんなものも
踊り人形の道の中
かすかに光る自分を見る
幸せ、怒り、悔しさ、嬉しさ、
まばたきのほんの一瞬
影も美しい道を踊っていた
その感動が
途方もない誇りが
爆発して
踊り狂いの行列に出会うと
人は泣く