#31

この気持ちが音色になって

自分自身の耳に届いたら

もう二度と弾けないと思った





#32

真っ向から闘わなきゃいけない問題に出くわした
誰にも分からないように箱詰めにして全速力で逃げた
それがあたしだった






#33

あたしがあの人からそういう言葉をもらったことをもっと誇ってもいいんじゃないかと思った






#34

どうしても、
あなたに言わない事がある。
言えない事でこの世が溢れているように。






#35

昨日と明日の境目にあった今日は
必死で何かを詰める一日だった
昨日は ところどころ すっかすか
明日はまだ空っぽ
その先にぎっしり夢をを積もらせた
言葉になってくれるかな






#36

寂しい時は、秋を想った


数枚の枯葉がはためくアスファルトに泣きたくなるのはきっと私だけじゃないと思えたから


緊張と期待に奮える時は、春を想った
生きてる歓喜の武者震いが似ていたから


人間嫌いの時は、夏を想った
人が縦横無尽に行き来する中では、自分も誰かもちっぽけだったから


夢見る時は冬を想った
静かな空間には甘い眠りと雲が晴れるような爽快さがあるから


いつだって






#37

星空に ねがい浮かべるその時に 祈り叶うより幸せな笑み






#38

星空に 視線投じる眼の中も きらきら光って眩しい横顔






#39

星空に 年甲斐もない未来を語り ただ微笑んだ沈黙の夜






#40

星空に 手を伸ばしては恋い焦がれ 見果てぬ夢にあいも変わらず